【NY市場】欧州への懸念広がり、ユーロ安強まる
7日のNY市場は、欧州の金融システムやソブリンリスクへの懸念が再燃してユーロ売りが強まった。ユーロドルは1.27台後半から1.26台後半へと下落したほか、ユーロ円も106円台前半へと安値を広げた。きっかけとなったのが東京市場から報じられていた米ウォールストリート・ジャーナルの記事。同紙によると、7月に実施された欧州ストレステストで一部の銀行が検査対象となる国債保有残高を過少申告していた模様。
市場にはリスク回避ムードが強まった。欧州株安に続いてNY株式市場も軟調に推移。ダウ平均は引けにかけて100ドル超の下落となった。ユーロ安に先導される形でドル高・円高の動きが強まった。ドル円はNY序盤に83.51レベルと15年3ヶ月ぶりの安値水準を記録。リスク回避のスイス買いも強まり、ユーロスイスは史上最安値を更新した。ユーロはポンドに対しても弱く、ユーロポンドは0.83台前半から0.82台半ばまで売り込まれた。欧州への懸念が新たな広がりをみせている。欧州当局者からギリシャ再建策に一定の評価を与える発言もあったが、ユーロ売りのムードは継続している。
◆米公定歩合議事録では2地区連銀が引き上げ求める
NY市場中盤には7月6日から8月9日にかけての米公定歩合議事録が公表されている。カンザスシティーとダラスの2連銀が公定歩合を0.75%から1%に引き上げることを求めたことが判明した。2連銀は金融危機前の公定歩合の枠組み回復を目指した新たな一段階と主張している。残り10連銀は公定歩合の据え置きを主張した。大部分の理事は、景気は短期的にごく緩やかにしか拡大せず、金融政策の現在の緩和的な運営姿勢が維持されるべき、との意見だった。ただ、政策金利ではないものの公定歩合の引き上げ要請が一部にあったことで、今日広がった欧州リスクとは対照的なニュースとなった一面もありそうだ。ユーロドルはNY市場を通して軟調に推移した。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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2010年09月08日 | コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
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【ロンドン市場】ユーロ下落 欧州ストレステストへの懸念に利益確定売り加速
7日前半のロンドン市場はユーロ売りが優勢となった。材料としては東京時間に流れていた、6日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)での、7月に実施された欧州ストレステストで一部銀行の国債保有額が過小評価されていた可能性という記事。1.29台を攻めあぐんでいたユーロドルは、利益確定売りが一斉に強まった格好。ユーロの売りに豪ドルやポンドも追随した格好となった。欧州株や米株先物、そしてギリシャ債とドイツ債の利回り格差も拡大するといった、リスク回避的な雰囲気が再び強まっている。オバマ大統領が500億ドル規模の追加景気対策を表明しているが、これをうけての、連休明けのNY株式市場の動きが注目される。
◆ドル円、83円台へ
市場全体がネガティブな雰囲気の中、ドル円も円高の動きに押され、83円台に再び下落している。一方でドル買いの面もあり、他のクロス円と比較すれば小幅な下げに留まっている。ただ、下げが一服し一旦戻りかけたものの、これまでサポートとなっていた84.00の水準はレジスタンスに変化してきているのか戻りを拒んでいる。更に下落するようであれば、レジスタンスが強固になる可能性も高く、このあとのNY市場で84円台を何とか回復できるか注目される状況に来ている。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
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2010年09月07日 | コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
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【東京市場】ユーロ売り、欧州ストレステストを疑問視
7日の東京市場はユーロ売りが進んだ。ユーロドルは1.28台後半から1.27台後半、ユーロ円は108円台前半から107円台半ば、ユーロポンドは0.83台後半から0.83台前半まで下げた。米ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた独自の分析記事がユーロ売りの手掛かりとされた。同紙によると、7月に実施された欧州ストレステストで一部の銀行が検査対象となる国債保有残高を過少申告していたという。欧州ストレステストは91行の銀行を対象に実施され、スペインの貯蓄銀行5行、ギリシャ農業銀行、独ヒポ・リアルエステートなど7行が検査不合格となった経緯がある。当局は検査結果発表時に、銀行システム全体の底堅さを確認と一種の勝利宣言を行っていた。
◆豪中銀 利上げ再開に含み、時期は不透明
豪中銀はきょう、政策金利を4.50%で据え置くと発表した。据え置きは4ヵ月連続。声明では、金融政策は「当面(for the time being)」適切との見方が示されている。「当面」という言葉が盛り込まれたのは2009年9月以来。翌10月には市場予想に反して利上げに踏み切った過去があるが、今回は声明冒頭で世界経済の下振れリスクに言及しており、利上げの必要性はそれほど差し迫っていないとも考えられる。金利発表後、豪ドル円は77円台前半から77円台半ばまで下げた。同じタイミングでウィンザー議員など無所属議員2人が与党労働党を支持し、資源税導入を推進するギラード首相の続投が固まったことも豪ドルを圧迫した。
◆ドル円小動き、豪ドル円に連れ安となる場面も
ドル円は小動き。東京市場での値幅は約30銭と小幅だった。午後に入って豪ドル円が下落すると84円割れ寸前まで下げたが、その後はやや値を戻している。日銀はこの日、定例の金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたが、市場は反応薄だった。8月30日の臨時会合で資金供給策の拡充を打ち出した直後ということもあり、現状維持の決定にサプライズはなかった。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
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2010年09月07日 | コメント&トラックバック(0) | トラックバックURL |
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【ロンドン市場】NY休場で調整の動き
6日前半のロンドン市場は利益確定の動きが優勢となった。序盤は先週末の米雇用統計を受けた流れを受けて、ユーロなど買い優勢となったものの、欧州株が伸び悩んだこともあり、利益確定の動きが優勢となった。NY市場がレイバー・デーで休日であることもあり、ポジション調整の動きが中心だったようだ。ユーロドルは1.2920近辺まで上昇後1.28台に下落。ユーロ円も109円に接近したが、108円台前半に伸び悩んでいる。ドル円は円買い・ドル買いの動きに挟まれ、84円台前半で膠着した動きが続いた。
ポンドの軟調な動きが目立った。英系大手からのポンド売りが断続的に入っていたようだが、英国債の償還が明日に予定されており、それに絡んだ実需の動きとの指摘も出ている。ポンド円は130円を割り込み、ポンドドルも1.53台に下落している。
◆今のところ反応は限定的
雇用創出のためにオバマ米大統領は6年間で500億ドル規模(約4.2兆円)の追加景気対策を発表するとの報道が流れていた。道路や鉄道、空港などのインフラ整備を中心とした公共事業。もともと米国は現時点での緊縮財政政策には慎重だった。シナリオとしては財政再建路線後退からのドル売りの一方で、落ち込んでいる建設業の雇用創出も考えられ、足元の景気にはプラス効果。リスク選好のユーロ買い・ドル売りも想定されるが、今のところ反応は軽微。本日のNY市場が株式を含めて休場ということもあり、明日以降の判断を待ちたいといったところか。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
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【東京市場】小動き、北米市場の休場控え
6日の東京市場は小動き。ドル円は84.30-50レベル、ユーロ円は108.60-90レベル、ポンド円は130.20-60レベルで揉み合いに徹した。週末に発表された8月の米雇用統計を好感し、日経平均は大幅続伸したが、リスク選好の円売りには結びつかなかった。きょうは米国及びカナダがレイバーデーで祝日となる。株価以外に目新しい材料が無かったこともあり、流動性の低下を見越して売買を手控える投資家が多かった。総選挙で与野党が過半数割れ(ハングパーラメント)に陥った豪州では、無所属議員が明日にも支持政党を決断すると表明。資源税導入を計画しているギラード首相の続投観測が高まったが、豪ドル売りの反応は見当たらなかった。
◆地震被害額はGDP1%に相当、中銀は利上げ見送りか
NZメディアで現地時間4日午前に発生した大地震の被災状況が報じられている。現地紙NZヘラルドによると、震源に近いNZ第2の都市クライストチャーチでは500以上の建物が被災、市内の15~20%の家庭で水道が復旧していないという。被害額は20億NZドルと大規模。これはNZの名目GDP(1872億NZドル)の約1.0%に相当する。NZ中銀は9月16日の会合で今年3回目となる利上げを検討する見通しだが、災害復興支援のため、利上げを見送る可能性も浮上している。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
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【NY市場】米経済指標めぐり円相場が振幅も、米株高でムード良好
3日のNY市場、米雇用統計が良好だったがISM非製造業景況指数が弱く波乱の動きをみせた。ただ、米株が堅調だったことでリスク回避色は後退、全般的なムードは良好だった。
NY序盤に発表された米雇用統計では非農業部門雇用者数が5.4万人の減少に留まり市場予想10.5万人減よりは改善した。ドル円は瞬時に買いが強まり85.23レベルとこの日の高値を付けた。しかし、その後発表されたISM非製造業景況指数は51.5と市場予想53.2には届かず、構成要素の一つ雇用指数は50を割り込んだ。ドル円は一気に84.20近辺へと反落した。両指標をめぐって約1円幅での乱高下を演じた。しかし、米株式市場が堅調ムードで推移したことから次第に値動きは落ち着き、終盤は84円台前半で揉み合った。月曜日はレーバーデーのため米市場が休場となる。取引終盤は3連休を控えて模様眺め気分が広がった。
クロス円も同様に振幅。ユーロ円は米雇用統計後に109円台半ばへと急伸したが、ISMで108円台前半まで反落、その後は次第に下げ渋り109円手前で推移した。米株が堅調でダウ平均は100ドル超の上昇だった。資源国通貨でも特にカナダ円が堅調で、80円近辺から81円台後半へと急伸後の下げは浅く、81円台前半で取引を終えた。
◆ユーロドル堅調、来週は1.29台乗せ試すか
ユーロの堅調なムードが続いた。ユーロドルは米雇用統計で1.2810レベルから1.2870レベルで振幅。その後はISMで1.28台後半で足場固め。終盤には1.2898レベルと今日の高値を更新、1.29台の大台乗せ目前になっている。ユーロポンドも0.8340レベルと高値水準を維持した。
今週のユーロドルは週初の1.26台からきょうの1.29近辺まで水準を上げる展開だった。テクニカルポイントの21日移動平均を終値ベースで上抜けて今週の取引を終えた。対ポンドでの上昇も続き、ユーロポンドも今週は0.81台から0.83台へと水準を上げた。こちらは10日+21日移動平均がゴールデンクロス目前。ユーロ売りへの巻き返しが目立つ一週間だった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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【ロンドン市場】米雇用統計前に調整の動き
3日前半のロンドン市場は全体的に米雇用統計の待ちの雰囲気が強い中、ポジション調整の動きが中心となった。ユーロや豪ドルは買い戻しの動きが継続し、円相場は円売りの動きが優勢となった。ドル円は84.50近辺まで上昇。ユーロ円は108.60近辺まで一時上昇した。
◆ユーロ堅調も、ポンドは軟調 位置どりの違い
ユーロは買い戻しが続いているものの、ポンドはその逆の動きが顕著に出ている。きょうも英経済指標が弱い内容だったことに、敏感な反応を見せた。
このところユーロの買い戻しが続いている一方で、ポンドは上値が重い。前日はECBが成長見通しを上方修正しており、慎重姿勢は継続しているものの、まだ、出口戦略がカードの一枚に入っている状況。一方、ポンドの方は追加金融緩和の可能性が検討課題にのぼる状況で、そのギャップが出ている模様だ。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
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【東京市場】リスク投資手控え、雇用統計待ち
3日の東京市場は小動き。ドル円は84円台前半から84円台半ば、ユーロ円は108円付近から108円台前半、ポンド円は129円台後半から130円台前半、豪ドル円は76円台半ばから77円付近で振幅した。2日のダウ平均が50ドル高と3日続伸したため、日経平均は寄り付き直後に80円近く上昇したが、午後には一時下げに転じるなど不安定な展開だった。市場ではこの日発表される8月の米雇用統計を見極めたいとの見方が強く、リスクを積極的に取る動きは手控えられた。民主党の代表選挙に立候補した小沢氏は、テレビ朝日の番組で「急激な円高は困る」、「市場介入も覚悟の上でやる」と述べたが、市場は殆ど反応を示さなかった。
◆サマーズ委員長が訪中、理想的なシナリオに波乱も
ホワイトハウスはサマーズ米国家経済会議(NEC)委員長が9月4日から中国を訪問する発表している。3日間に渡って王岐山副首相など中国政府高官と米中間の問題を協議するという。中国は6月21日に人民元の弾力化を表明したが、人民元上昇の速度や度合いを巡って米国では保守派を中心に批判が相次いでいる。通貨高に弾みがつけば、中国の内需拡大が先進国の需要不振を補うという世界経済にとって理想的なシナリオが現実となるが、中国は輸出産業を保護するため、元高抑制介入を継続しており、協議は難航しそうだ。
◆小沢氏当選なら円売り? 財政プレミアム高騰で
小沢氏の民主党代表選出馬で日本の長期金利が急上昇している。きょうは流動性供給入札が不調だったこともあり、日本の長期金利は7月14日以来となる1.15%台まで上昇した。積極財政を打ち出している小沢氏が首相に就任すれば、財源問題は避けられそうにない。市場は日本国債に財政プレミアムを上乗せしつつあるようだ。金利上昇は本来、通貨高要因となるが、今回は財政不安による金利上昇であり、逆の効果をもたらす可能性もある。
(Klugアナリスト 鈴木崇浩)
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【NY市場】強い米経済指標や株高も、為替は様子見
2日のNY市場は、強い米経済指標の発表を受け株式市場は底堅く推移したが、為替市場では様子見気分が強く大きな動きはみられなかった。
きょうNY市場で発表された米経済指標は良好なものが目立った。日本時間21時半に発表された新規失業保険申請件数は47.2万件と市場予想47.5万件や前回の47.8万件(改定前47.3万件)を下回った。さらに、日本時間23時に発表された7月中古住宅販売成約指数も前月比+5.2%と予想-1.0%や前回-2.8%(改定前-2.6%)から大幅に改善している。株式市場は序盤は売買が交錯したものの次第に底堅さを増していった。米債も売られて利回りが上昇した。
ただ、為替市場の動きは比較的静かなものに留まった。ドル円は84円台前半、ユーロドルは1.28台前半での取引が続いている。ユーロ円も108円近辺での取引が続いた。リスク選好で買われ易い豪ドルはさすがに堅調で、豪ドル/ドルは0.9120レベル、豪ドル円は76.90レベルへと高値を伸ばしているが、値幅は限定的だった。早くも米雇用統計待ちの状況となったようだ。
◆トリシェECB総裁会見、成長見通し引き上げも緩和策継続
ECB理事会後恒例のトリシェECB総裁会見が注目された。その内容は強弱が交錯するものだった。2010年ユーロ圏成長見通しは6月時点での0.7-1.3%から1.4-1.8%へと上方修正された。景気の二番底については起こりえないとの自信を示した。ただ、不透明感があり、回復ペースは緩やかとしている。物価についてのリスクは若干上向きとの認識を示した。また、ウェーバー独連銀総裁の発言でユーロ売りを誘ったことのある資金供給については、短期資金の無制限供給を来年1月まで延長する、と明言して緩和姿勢の継続を表明している。
ユーロドルは1.28近辺から1.28台半ばまでのレンジに留まり、大きな動きはみせなかった。ただ、水準に関していえば、前日の上昇が維持されたことで高止まりとの印象が強かった。
(Klugシニアアナリスト 松木秀明)
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【ロンドン市場】ユーロの買い戻し続く
2日前半のロンドン市場、動きは前日のロンドン市場と変わっていない。ユーロの買い戻しが続いている状況。ポンドの弱い経済指標も、ユーロポンドを通してユーロ買いに変えている。中国PMIや米ISM景気指数を通じて、市場の雰囲気はやや好転しており、リスク回避のユーロ売りのシナリオが反転してきているようだ。ユーロドルは1.28台を回復し、ユーロ円も108円台を一時回復。ただ、朝方の動きが通過すると、ECB理事会後のトリシェ総裁の会見待ちの雰囲気が強まった。
◆ドル円は膠着
ユーロ円や豪ドル円はリバウンドの動きを見せ、円高自体の動きには一服感が出てきている。しかし、今度はドル売りがドル円の上値を抑える格好。ドル安・円安の動きにドル円は84円台前半での一進一退が継続した。
こちらは明日の米雇用統計待ちの雰囲気が強く、その結果と反応を見てからの動きとなりそうだ。どの様な結果であろうと、ドルと円の方向は同じと見る。リスク回避色が強まれば、円高が勝り、ドル円下落だが、リスク回避色が薄まれば、リバウンドも期待。しかし、値動き自体はさほど大きくは無さそうだ。株安・円高が一般にクローズアップされているが、冷静に見れば、ドル円の下げは1~2円程度に収まっている。逆もまた然りか。
(Klugシニアアナリスト 野沢卓美)
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